3月21日、東京・御茶ノ水で行われた静岡茶トップブランドプロモーション(主催:静岡県 経済産業部 農業局 お茶振興課)に静岡ティーリポーターとして参加させて頂きました。静岡県内の6つの産地のお茶を飲み当てる「茶歌舞伎」が今回のメインイベント。当日までにカテキン中毒になるくらい静岡茶を飲み比べ、意気込んで伺いました。

難易度高し…。6種類のお茶の産地当て

会場ではすでに6産地の茶葉が陳列されており、じっくりと拝見します。


茶葉の形が針のように美しいのが、山のお茶、
細かいのが深蒸し(里のお茶)。

形状の違いによって、山のお茶か山のお茶か、だいたいのアタリを付けました。

参加者の手元にあらかじめ各産地の特徴を記した札が配られ、日本茶インストラクターの市川雅恵さん((株)チャイチワークス)からそれぞれのお茶の産地と特徴の紹介がありました。


富士のお茶

富士山のめぐみを、一葉一葉に。
世界文化遺産「富士山」を望む、緑の茶畑。
ここが富士のお茶のふるさとです。
雪解け水を集めた清流が、肥沃な大地をうるおし、地味豊かな茶葉を育てます。
富士山のすそ野のように広がる、爽やかな味と香りをぜひお楽しみください。
参考URL:富士のお茶


本山茶

家康公が愛した、山のお茶。
本山茶の本山(ほんやま)とは「本家本元の山のお茶」という意味。静岡茶のはじまりとなったお茶です。駿府に隠居した徳川家康公にも愛され、諸大名をもてなす時に使われました。静岡茶の名声を高めてきた、まろやかな旨みとふくよかな香りをぜひ味わってください。

参考URL:本山茶


川根茶

競う、磨く、極まる。山のお茶。
静岡県大井川の上流、川根の里は「川根茶魂」というお茶づくりの伝統精神が息づく、産間の茶産地です。わずか数千人の山里ですが、多くの茶の匠が競い合い、品評会で幾度となく日本一に輝いてきました。澄み切った黄金色のお茶を口に含めば、人と自然に磨かれた味と香りが広がってきます。

参考URL:川根茶


春野茶

やま、かわ、おひさま。はるのさと。
静岡県浜松市、春野「はるの」は、その名のように、春のようなぬくもりを感じさせる山里です。日当たりに恵まれた山間の茶畑では、川霧がさわやかな香りの「山のお茶」を育てます。山と川とお日さまに恵まれた、隠れたお茶の理想郷。
それが、春野茶のふるさとです。

参考URL: 天竜区観光協会春野支部


掛川茶

太陽がさんさんと降り注ぐ緑の茶園。
静岡県の掛川は品評会で日本一を十年連続受賞した「深蒸し茶」のふるさとです。お茶の栄養がたっぷり溶け出した、濃厚で甘くまろやかな味わいから、健やかで、美しく、みずみずしい毎日がはじまります。

参考URL:掛川茶


遠州森の茶

「遠州の小京都」とうたわれる静岡県森町は、茶と和菓子の町。まろやかな甘みとすっきりとした渋味の調和した粋な味わいが、和菓子などのスイーツをさらに美味しく引き立てます。

参考URL:遠州の小京都森町

いよいよ飲み比べます!

実際に頂いてみます!精鋭の日本茶インストラクター・アドバイザーの方々が時間や温度を測りながらお茶を淹れてくださるのを拝見し、それも参考にします。(茶葉の種類位によって抽出時間や温度が異なるため)

6種類のお茶はお代わりは自由で、これまたカテキン中毒になりそうなほど、飲み比べましたが、む、難しい。

山のお茶か大地のお茶かはお茶の色(水色)で区別がつきます。色の濃いのは、深蒸し。深蒸しといえば、掛川ですが、遠州森のお茶は山のお茶も大地のお茶もあるそうですが、深蒸しが主流だとのことで、そうなると、色の濃いお茶は掛川か遠州森のお茶。

そして、山のお茶であろう色の薄いお茶、川根、本山、富士、春野。舌で覚えたはずの味や香りの特徴を飲み比べますが、なかなか決め手が見つかりません。

結局、6種類中、3種類のお茶しか当てられませんでしたが、会場では2名の方が全問正解されていました。素晴らしいです。

今度のお茶会では、ぜひ茶歌舞伎を。

この茶歌舞伎、「闘茶」ともいい、鎌倉時代には博打として流行したといいます。
当てられそうで当てられず、面白いです。全問正解者にはちょっとしたプレゼントがあればさらに白熱します。一口に茶歌舞伎といっても選ぶお茶によって、レベルは無限大です。参加者のレベルに合わせてお茶をチョイスすれば、絶対盛り上がると思うので、趣向の違うお茶会として楽しそうです。

 

また、味の違いが分からなくならないよう、スイーツは飲み比べの後に供されます。今回は静岡茶のアフォガードと静岡茶パンケーキ。

大阪で行われていた子供向けの茶歌舞伎では、「紅茶」「緑茶」「ウーロン茶」をまずは色の違いを観察したりするところから始める、というイベントを発見しました。お茶にこれから触れていきたいお子様や海外の方でも楽しめるのではないでしょうか。

また、参加したことのある、静岡の茶歌舞伎では「ペットボトル飲料」「リーフ茶(個性の強いもの)」「和紅茶」「一般的な煎茶」というラインナップでした。ペットボトル飲料とリーフ茶の違いなんて、分かるでしょ、とおもいきや、意外と難しかったりします。

今回は静岡県内の茶葉でしたが、宇治茶と静岡茶と飲み比べる、というのも面白そうです。全国の茶業のプロの方が競い合う茶歌舞伎も毎年行われているそう…。

まとめ

今回それなりの意気込みで伺った茶歌舞伎でしたが、静岡のお茶、まだまだ知らないことが多く、勉強になりました。せっかくなら産地の方のお話ももっと伺いたかったなぁとも思っております。今回初体験だった春野茶と遠州森のお茶についてはぜひ購入し、じっくりと味わってみたいと思います。また、川根などでは茶農家に民泊ができたりもするそうで、実際に茶畑を拝見し、静岡茶にもっと親しみたいと思いました。今回は貴重なイベントに参加させて頂き、ありがとうございました。

当日の記事
静岡茶ブランド「インフルエンサーにアピール」|静岡新聞

首都圏在住のインフルエンサーが静岡茶に「おいしい!」の声  6産地のお茶を飲みあてる「CHAKABUKI Cafe」開催レポート