本年も残すところあと僅かとなりました。総括は全然できませんが、大阪2年目の今年はライター業に専念しました。(大阪1年目は行政書士・中小企業診断士の先生のもとで外国人ビザをはじめとした各種申請書を書いていたりしていました)

ニュースサイトの記事、いくつかの企業様のWEBと紙のコンテンツ、毎週の大阪文学学校で合評への参加、チャリツモの憲法カルタ、そのほかの時間は勉強と筆力を補うための習作。子どもと過ごす時間が減り、自分軸での活動が増えたことがありがたいですが、書きたいものに対して能力も時間も全然足りていません。ここ数年来の自分の不勉強を呪いました。

ビジネスジャーナルの編集者さんがニュースサイトでもっとも読まれた記事を教えてくださいました。

三つ子の事件は、被告人の母親に実刑判決が確定してしまいましたが、今後も子育て環境について考えていきたいと思います。

また、直近の合区解消の記事では伊藤真先生にコメントをいただきました。

大学在学中の金沢では(当時はオンラインなどなく)8ミリビデオで、大学を卒業してからは名古屋の伊藤塾に通って伊藤真先生の講義をきいて勉強しました。記事を担当するにあたり、司法試験受験生だったときは憲法の基本書に書かれてある『社会学的意味の代表』と暗記だけすればよかった代表の概念を社会学者の小熊英二さんの著書を精読して、理解を深めました。伊藤先生が長年一人一票実現訴訟について取り組んでおられていることは存じ上げていましたが、”投票価値の平等”について本当に理解できていなかったと感じました。そのような経緯もあり、今回の記事はわたしにとって大きな意味がありました。

【訂正】2ページ目下部:

なるほど、「都会と地方」という対立図式は分かりやすく

「耳触りがよいが、」(←「耳に心地がよいが)

具体的に考察すると地方間にも歴然とした投票価値の格差はある。

ヤフーニュースにも掲載され、コメントをいただきました。中には相当誤解に基づくものがありますが、少しでも議論が深まればと思います。

https://headlines.yahoo.co.jp/cm/articlemain?d=20191216-00208710-hbolz-soci&fbclid=IwAR04oy97YtjCInryRNa8qpbtYeVT3uohfEj0ZOZoEt8Jie1CzyDS8OeVv7E

また、記事中で9月の一票の格差訴訟の東京高裁弁論前パレードの写真を頂戴し掲載させていただいています。右の伊藤先生より目立っているのが、左のやくざ風の男性。弁護士の久保利英明先生です。司法試験受験生のとき、朝日新聞be(土曜版)『フロントランナー』を読むのが大好きだったのですが、久保利先生の回で”社会の幸せの総量を増やしたい”という言葉に胸が熱くなったことを思い出しました。

合区解消はとても身近な問題です。静岡の農家さんで”過疎地域の意見が届くよう、過疎地域の住民は2票付与してほしい”と話されていたことが今回記事に着手したきっかけです。たとえば浜松市でも中区と天竜区では人口密度がまったく異なります。過疎化の進む山間地の農家の声は届きにくい現状があります。国会議員は「全国民の代表」であり、一人一票の原則が徹底される必要がありますが、地方議員はもっときめ細やかに住民の声を政治に届ける必要があると考えます。

フリーライターなので、普通の広告の仕事もいただきます。憲法はさまざまな思想が深く絡み合っています。親しい方から憲法問題に取り組まない方がよいとアドバイスもされたりします。しかし、お金儲けのためだけなら、ライターをやる意味はどれくらいあるでしょうか。憲法学者でも弁護士でも政治家でもない私がほかの仕事と並行しながら憲法の原稿に取り組むことは容易ではありません。それでも普通の人が語ることが大事だと思います。いろいろな方の意見をお聞きし、お力をお借りしながら、微力ながら発信を続けていきたいと思います。

先日大阪の本屋さんのイベントで武田砂鉄さんに憲法改正問題について質問しました。武田さんは「安保法制、共謀罪の制定で向こうの筋トレは終わっている」と仰っていました。声なき声を聞かず、数の力で押し通すということはすでに共謀罪でやり遂げたのです。

政権批判ではなく、本当の意味で国民的憲法改正論議が起こり、改正に向かうならそれは良いと思います。憲法改正の発議がされれば、国民投票になります。そのとき、いつもの選挙のときと同じようなテンションで通ってしまうのではないか。それこそが問題です。憲法はみんなの問題なんです。専門家ではなくわたしみたいな普通の人の目線なら伝わる言葉もあるのではないか、と思いやれる範囲で取り組んでいこうと思います。

(とはいえ来年はニュースサイトの仕事はさらに減らして、より長いものに取り組める環境を作りたいと思います。)

自分自身の課題も山積みです。今日も生きることで酸素を吸って二酸化炭素を排出しています。それでも”世の中の幸せの総量”をほんの少しでも増やせたらと願っています。目の前の課題に一つ一つ真摯に向き合っていきたいと思います。

来る年が、皆様にとって、素晴らしい一年でありますよう心よりお祈り申し上げます。