先月末、交野市の中学校広報委員会さまの講習会に大阪府PTA協議会の広報誌アドバイザー立石隆則先生とご一緒させていただきました。

立石先生の見出しやレイアウトについての講習は何度伺っても勉強になります。

  • タイトルを『○月×日 修学旅行』とかにするのは、ほんまやめて。工夫して。
  • できるだけ多くの写真を載せようとしがちだが、選び抜いた1枚の写真に適切な説明文をつけよう。
  • レイアウトは新聞の家庭欄を参考に。(朝日新聞なら土曜版beがよい)

その後わたしもお話させていただきました。7月の講習会で『いかに広報委員の自主性を引き出せるか』という点に多くの質問が集中したことを踏まえ、どう広報委員を楽しむかをぜひお伝えしたいと思っていました。広報誌は通常年度に3回以上発行しているところが多く、イベントが終わったらお役御免になるほかの委員と比べ、広報委員は年間を通じて活動せねばなりません。そのため、広報委員は残念ながら、人気がありません。お集まりの広報委員のみなさんにお聞きしたら、案の定、委員長以外は全員くじを引き当てた、くじ運のよい(といってよいのかどうか)方々でした。

昨今、PTAの弊害が指摘され、その存在意義すら疑問視されています。そんななかで広報誌づくりは前年度と同様の誌面作りを「できるだけ無難に」されることが多いです。もちろん、それ自体悪いことではありません。貴重な時間を割いてPTA活動にかかわること自体、素晴らしいことです。

しかし、お仕事じゃないからこそ、できるだけやらされてる感は少ない方が良いと思うのです。また、広報誌は前年通り、無難に終わらせようとすればするほど、やっていてもつまらない、とわたしは感じていました。お給料がもらえるわけじゃないのに長い時間打ち合わせに付き合ったりすれば奴隷的拘束に近いとすら感じることだってあるでしょう。だからこそ、ご自分なりの目的や楽しみをみつけてみませんか、とご提案しました。

まずは前年度の否定からはじめ、『必要ない』『面白くない』と思ったら、バッサリ捨て、広報委員の興味のあるテーマで取材し、誌面を作るということを具体的にお話しました。
(立石先生は「自分の読みたい記事を自分の言葉で」と表現されていました)

また、独自性のある、面白い広報誌を作ると話題になり、ママ友に声をかけてもらえたりして、モチベーションがアップするという好循環も生まれます。広報誌コンクールの入賞を目指すことも一案です。わたしたちが作った広報誌は給食のメニューを栄養教諭にはりついて取材し、年間を通じて連載した点などが高評価を得ました。これも、広報委員の方が給食のメニューへのご興味を深く追求されたからこそ、実現した記事でした。前年の広報誌の内容を元に、同様の内容の今年度版を「お仕事」として分担して誌面を作ると、どうしても、広報委員会内にやらされている感が漂ってしまいます。そうではなく、広報委員会内部で「やるからには楽しもう」という空気が漂っていることが理想だなぁと思います。しかしあくまで理想であり、現実には難しいのですが、「楽しもう」という意識は大事だと思います。

お伺いした中学校の広報誌は手書きイラスト入りの地域マップをつくられるなど、オリジナリティある広報誌を作られていました。講習会後、企画会議ではたくさんアイディアが出たとご連絡をいただきました。たくさん出たアイデアをさらにみんなでツッコミやダメ出しをいれて絞ったり、ブラッシュアップしていく工程も重要だし、たのしいですよね。どんな広報誌ができあがるのか、今からとても楽しみです。

ところで先日、息子が小学校から持ち帰った「としょかんだより」に素敵な記事が掲載されていました。

すごい!1000冊達成した人がいます!
6年生の男子の中に、1年生からの本の貸出冊数が1000冊を超えた人がいました!本人からのメッセージです。
~ぼくにとって読書は、毎日の頭の栄養です。理由は、色々なことを知ることができるし、主人公と一緒に様々な体験ができるからです。特に好きな本は、ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』と『海底二万マイル』です。科学のことも分かって、すごくおもしろいです。家では、本棚にたくさんの本があって、お父さんがおすすめの本をおしえてくれたりします。これからも本を読み続けたいです。~

今年は広報委員を拝命しておりませんが、この男の子とお父さん、可能ならばご自宅の本棚の取材をしてみたいなぁ。そんな、超ローカルなネタが取り上げることができ、ローカルであればあるほど存在意義の高まるところが広報誌のいいところだなぁと思います。

最後になりましたが、立石先生、大変お世話になりました。

余談ですが、さっそく、ジュール・ヴェルヌを息子と読み始めました。まずは海底二万マイルから。