T.Sエリオット「荒地」冒頭

4月は一番残酷な月、死んだ
土からライラックを育て、記憶
と欲望を混ぜ合わせては、春の雨で
眠り込んだ根を揺り動かす
冬は私たちを暖かく包んでくれていた
大地を忘却の雪で蔽って、乾涸びた芋の塊で
小さな命を養って
夏は私たちを驚かせた、シュタルンベルグ湖を越えて
驟雨を引き連れてやってきて。私隊は回廊で足止めをくって、
それから陽の光のもとを、ホールガルテンまで歩いて行った。
私はロシア人ではありません、リトアニア出身で、生粋のドイツ人です。
子供のころ、従兄弟にあたる大公の
お屋敷に滞在していたことがあります。

 

この「荒地」という有名な詩を書いたエリオットは
第一次世界大戦でヨーロッパが荒地になった元凶がユダヤ人にあると思っていた。
エリオットは反ユダヤ主義者だった。(「投壜通信の詩人たち」)