京都のアンダースローにて「汝、気にすることなかれ シューベルトの歌曲にちなむ死の小三部作」を観劇。タイトルの「汝、気にすることなかれ」は原文のドイツ語を簡単に訳すと「ま、いっか」になるそうです。

ノーベル賞作家 エルフリーデ・イェリネク自身が「これは演劇のためのテクストだが、上演のためのテクストではない」と評している難解な戯曲。

大阪という縁もゆかりもなければ右も左もわからない場所に引っ越して8か月。引っ越しも数えきれないくらいしてきたので知らない土地に住むのに慣れている。とはいえ、普通にはじまった普通通りの朝に普通じゃない地震が起きたり、そのほか大中小いろいろなことがあり、命や家を奪われた方に比べたら比ぶべくもありませんが、まだ全然世間知らずで多分にわきが甘い私にとっては気持ちが凹む日も多かった。なんで今私はここにいるんだろう、目の前で起きていることは現実なんだろうかというようなこともあり、ほんま人生てなんなんでしょうね、神様。

両親から生を受け今まで重たく引きずってきた「生きる」という義務感みたいなものが神様の手にかかれば空想みたいに軽いものかもしれないと気が付いてしまうと、だんだんあらゆることを「ま、いっか」で処理してしまいそうだ。それはある時点では正解なのかもしれない、生きつづけるためには。(もちろん、イェリネクはま、いっかで済ましてはいない)来週は療養中の義父のお見舞いを兼ねて帰省します。できる限り多くの時間を命の塊みたいな子ども達と過ごし、生々しい本や小説を読んで過ごしたい。