ロームシアター京都で「忘れる日本人」(作:松原俊太郎・演出:三浦基)を観劇。
とにかくずっとおしゃべりがつづく。特に物語らしい物語はない。登場人物の言葉を拾っていくと、原発の話かもしれないし、民主主義の話かもしれないと感じる。が、テーマははっきりしていて、「忘却」。連綿としたおしゃべりの中で忘却を絶望したり、皮肉ったり。これほど抽象的なのに、脚本家の言葉・俳優のエネルギー・演出どれも目を離せないものがあった。

劇中、俳優が

私が今から嘘をつくから、あなたはその嘘をつつがなく現実にそれとわかる宝物にして

と夢見るようにお願いするセリフがある。
夢見るような嘘をすてきな現実に変えてくれる人がいたら。

原作を読んだらもう少しわかるかと思ったが、ぱらぱらめくっただけでは分からず。
地下室草号3に記載された参考
「期待 忘却」(モーリス・ブランショ)
「忘れられた日本人」(宮本常一)
を読んでから、また振り返りたい。