GWに岐阜に帰省した折、実家の本棚で子供たちに読むための絵本を探した。本棚にあるのは、たいていは父が選んで並べた本である。
父の選んでくる絵本は、ヒロシマのピカ、アウシュビッツからの手紙などの戦争もの、斎藤 隆介さん、いわさきちひろさんシリーズときまっていた。
小学校まではテレビも日本昔話と日曜日のハウス食品のアニメしか許してもらえず、アニメ映画も許されたのは宮崎駿作品のみ。(ドラえもんの映画を観たことがなかった)

徹底した思想統制だなぁと、今更ながら恐ろしい。
厳格な父で、娘や孫に会う口実のために西国街道へ足を延ばす好好爺とはならず、中山道を一宿ずつ歩破することを目標にしているので大阪へは来ないのだという。
父から褒めて育てられた記憶はなく、今でも厳しい言葉が多いが、惜しみなく愛情を注いでもらったことがわかっていて、今でも父の厳しい言葉の中に愛情を感じる私はきっとファザコンだとおもう。

滞在中、子供の頃によく家族で登った金華山に息子と登った。
山頂の岐阜城へ到着するのにはいくつかのルートがあり、距離は長くても緩やかな道を登るハイキングコースもあれば、距離は短いが岩肌をよじ登るような険しい道もある。
どの道を選んでも、あきらめない限り、山頂へはだどりつける。
どう登るか、あるいは、登るのを諦めるか、あるいは、最初から登山などしないか。(ロープウェイという方法もある)
私は自分の実力(体力)もわきまえず、いつも険しい登山道を選んで泣きべそをかくことを繰り返してしまうけれど、人によって選択はそれぞれで、それはそれでよいのだと自分に言い聞かせる。