みだれ髪を
京の島田にかへし朝
ふしてゐませの
君ゆりおこす

与謝野晶子の「みだれ髪」に収録されている一首。

島田髷は未婚の女性の髪形。髷の音を高く結ったのを高島田といい、最も高い位置で結わえるのが花嫁の文金高島田である。この歌の「京の島田」とは京風島田のことで、現在でも京の花街の芸奴さんのスタイル。みだれ髪を島田髷に結った朝、寝ている男を起こしてみせよう、という大人の歌である。

そもそも島田髷の由来は、諸説あるが、当時ファッションリーダーだった東海道島田宿の遊女が結った髪型だというから、遊女が文化の一端を担っていたのだと思うと興味深い。橋がない大井川は大雨で川が氾濫すると渡し船が出ず、旅人は逗留するほかなかった時代がありました。大井川のたもとにある島田宿と対岸の金谷宿はそれぞれ宿場町として栄えましたが、島田の女郎は三島と並び街道屈指といわれ、玉代も非常に高額だったのに比べ、対岸の金谷は非常に安かったという話も残っています。

在静中に、と思っていた島田髷祭りにはついぞ行かれず涙