年始、岐阜に帰省した折に名古屋の友人宅へお邪魔する。

昨年11月末にオープンした近藤建築設計事務所※隣の敷地のキッズ向けレンタルスペース「のさのさ」。(1枚目:名古屋駅のナナちゃん人形、2~4枚目が「のさのさ」。4枚目写真奥が設計事務所)

空き家になっていた昭和40年代に建てられた既存の建物を土地ごと取得し、近所の子どもたちが遊べるように遊具やクライミングホールドを整え、レンタルスペースとして再生。名古屋の住宅街でありながら1時間あたり1人100円という激安。(貸し切りは1時間2000円)利用料をできる限り抑えるためネットで予約し、利用料はクリアボックスに入れてもらうという管理人不在で自立運営できるシステムで運営されている。規約を整え、不特定多数が出入りしない会員制の貸切スペースとすることで管理人不在でもトラブルを回避しているという。コインパーキングやテナントではない、新しいスタイルのビジネスモデルである。

あそびば&レンタルスペースのさのさ

街の景観を変えていこうという建築家の気概と遊び心。広告は一切ないのに口コミやブログで利用者は順調に伸び、すでにママ友の集まり、夕方お母さんが夕ご飯を作るまで父子の遊び場として固定客がいるという。また今後は子供向けおけいこやイベントのレンタルスペースとしても活躍しそう。都会に住んでいると、街中に子供の遊び場が極端に少なく、家の中で完結させることが多い。でも、親としては街に出て色々なことを感じ取りながら育ってほしいなと思う。コインパーキングも必要。でも空き地対策なら、こんなスペースがもっとあってもいい。

その後、ご夫婦の作戦会議に混ぜてもらい、大変刺激をいただく。今年は仕事に割ける時間も増えるので、お手伝いさせていただくことが決まっているいくつかのプロジェクトに関して、本当にお役に立てる仕事がしたいし、自分でリスクを負いながらの自分軸での仕事も徐々に増やしていきたい。

※近藤建築事務所(パンフレットより)
近藤容併・一級建築士。03年京都大学工学部建築学科卒業。05年京都大学地球環境学舎修士課程修了。05年京都大学地球環境学舎博士課程入学。
名古屋と京都を拠点に、年間3作品ほどを丁寧に設計する事務所です。京都で文化財保存を学んだ経験に基づく木造建築から、歴史に裏付けされた現代建築まで広く手掛けますが、日本の文化、歴史解釈とその探求がすべての作品に共通するデザインソースです。