先日占星術師の杜先生が「昨日は滝に打たれて覚醒した」と仰っていて、元来の性質がMなので、滝に打たれることにかなり興味を持ちました。

三重の滝を拝みけるに、殊にたふとくおぼえて、三業の罪も酒がるる心
地しければ
身に積もる言葉の罪も洗はれて
心澄みぬるみかさねのたき

白州正子「西行」に紹介されていた西行の歌。

三業の罪とは意業(心に思うこと。貪欲など)、口業(語業ともいう。人を言葉によって惑わすこと。妄言、悪口)、身業(行為でもって罪を犯すこと。殺生など)。「三重の滝」に掛けています。

西行は歌の名手で恋多き僧として有名。言葉により幾多の女性の心を惑わせたのだろう。今まで意識したことがなかったけれど、仏教の世界で物書きは、口業―言葉の罪―に当たる罪深い職業なのだそう。人を惑わすことなく、できるだけ、誠実な文章を書きたいです。機会があれば、滝に打たれて日ごろの罪を流したい。